2011年 03月 30日 ( 1 )

七難八苦 ともに生きる

早咲きの河津(かわづ)桜は咲き、開花宣言の目安になるソメイヨシノも蕾が膨らみ始めました。先日病院に行く時に通った、富雄川沿いの枝垂(しだれ)桜もちらほら咲き、真っ白な雪柳もきれいで、近くの白木蓮も大きな蕾を膨らませました・・・・。
東日本大地震から20日が経ち、少しずつ電気ガス水道のライフラインが復旧しつつ、物流も回復しつつ、被災地でも急ピッチで仮設住宅の建設が進められたり、自主的に行動される方が増えたり・・・。被災地以外の方々も、企業も今出来ることを最優先するそんな動きに、日本の復興にみんなが希望を待ち、それぞれが出来ることを行い頑張る日々です。ただその一方で未だ見つからないご家族を探し続けておられる方も多く、津波の被害で瓦礫のままの被災地の状態や、被災地の方の暮らしも大変なまま・・・。また被災地以上に深刻化してきている福島第一原子力発電所の損傷による放射線もれの、被爆の心配や不安も尽きず・・・。
情報が氾濫する中、真実は何かといろいろ考えたり、出来ることはしているつもりでも、直接役に立てない何も出来ないもどかしさや、自分たち家族だけが関西へ非難してきたという申し訳ない気持ちがよくわかったり、普通の生活をしていても何か足りないと感じる無力感等々・・・。被災地にいなくても、TVを見るといつも目頭が熱くなり、被災者の方の本当の思いは分からなくても、もし自分ならと同じように感じてしまい心が痛みます。いつの間にかblogも更新しないまま、月日だけが経つという状態を避けたいと思い、今回は心のケアについてです。皆様は「被災地の方に比べたら・・・」と我慢や「どうなっているの・・・?」という苛立ちなどのストレスを多く感じ、それらを自分の心に閉じ込めてはいないでしょうか。
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東京女子大学教授、臨床心理士、臨床発達心理士の前川あさ美さんの  
【震災後の心のケア】.pdf(PDF 576KB)を転載可でしたので、載せさせていただきます。

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大人たちへ
【不安について】
不安はしばしば、生理的にも心理的にも軽い興奮状態を引き起こします。これによって不必要に感情があふれだしたり、いらいらしやすくなったりします。
一見いつもよりも動けそうに思えて動いてしまうことで、知らぬうちに身体的な疲労が蓄積したりします。今はそんな自分に「落ち着こう」と声をかけてください。自分を守るために大切なことです。
自分をこうして守ることが周りにいる人も安心させます。
*落ち着くためには、深呼吸をお勧めします。
背筋をのばし、胸を張るような姿勢で、ふーっと息をゆっくり10秒程度で吐ききります。次に、鼻から胸にいっぱい空気を吸い込むイメージでゆっくり5秒程度吸いこみます。この深呼吸を数回繰り返しますと、脳に酸素がいきますので、思考が落ち着いてきます。
不安はごまかさなくていいのです。大人だって不安になります。不安は悪い感情ではありません。この感情があるから、人間は慎重になれるし回りを観察しようとしますし、情報を得ようとします。自分を守ろうとするときにだいじな感情です。不安な人が人の役に立たないということはありません。
他者と痛みを共有し、一緒に立ち上がり、支えあうことを実現する大事な感情なのだということを理解しておきましょう。不安になっている自分を、『なさけない、無力だ』と責める必要はありません。
【情報について】
テレビの映像はあまり長時間続けて見ないことをおすすめします。インターネットの文字情報やラジオの声からの情報に切り替えるように意識してください。目からの映像情報は思いもよらない衝撃を心に与えます。もちろん、情報は必要です。映像なしで見るか、短時間でやめて横になったり、別の作業をしたりしてみましょう。極端な情報の解釈を人に押しつけたり、偏った情報から「こうなんだ」と結論を急いだりしないようにしましょう。
こういうときには、ストレスからささいなことで人や状況に腹がたつこともあるかもしれませんが、自分の気持ちを守るためにも、今、悪者や敵を作らないように意識してください。協力しあう仲間がいることを理解し、多々不手際や不便なことがあっても、「限界のあるなかで頑張っている」という思いで、他者への感謝の心を忘れないようにこころがけましょう。
【自分を大切にすること】
こういうときは、自分を大切にすることがとても必要です。こうした災害によって心が傷つくことがありますが、全員がPTSDになるわけではありません。傷つくけれど、人間に備わっている回復力によって、心の傷を乗り越えることはできます。その力が発揮きるようにするためにも、大人も自分のことを大切にすることを意識してください。
前述したように報道とは違う番組をみたり、テレビをしばらく切ったりするようにします。不安は興奮状態をひきおこし、一見、「自分は元気」「むしろふだんより何かやれそう」などと思うものですが、心はとても疲れています。時間をみつけて少しでも横になるようにしましょう。
震災前の生活リズムをそのまま取り戻すことは難しくても、自分なりの生活習慣を取り戻し、寝る前の読書、軽い体操、家族との声掛け(いただきます、おやすみなさい)など、些細なことでも、以前どおりの行動を継続するようにこころがけましょう。
また、一人で考え込まずに、誰かに話す、ブログを書く、などして、心の中の気持ちをため込まないようにしましょう。節約、節電などは必要ですが、過度にストイックになる必要はありません。娯楽や趣味なども、不謹慎だと、すべて取りやめるより無理のない範囲で取り組むようにしましょう。
こういうときこそ、柔らかい心を意識してもつことが大切です。
起こったことは変えられませんが、少しでも「ありがとう」という気持ちを持てる要素をさがしてみましょう。感謝しなければいけないのではなく「ありがとう」と思える時の心の状態が、自分を元気にしてくれるのです。
【人との関わりについて】
こういうときは、「状況や環境、経歴など」によって、人の感じ方、考え方は個人差が大きいことを理解しておきましょう。心に起こるどんな感情も、身体に表れるどんな変化も、記憶や行動にみられるどんな混乱も、すべて大きな災害後に起こる正常な人間の反応です。どんな感情も否定せず、まずは受け止めることを心がけてください。たとえ、明らかに間違っている、と思うようなことでも「そう思うんだね」と受け止めてから「自分はこう思うよ」という表現で返すようにしましょう。
このような大きな災害の後は、だれもが人とのつながりをもちたいと思っています。信頼関係を築く上では、日常よりもさらに「耳を傾け合う」「心の声を聞く」ことが大切です。耳を傾ける、というのは、まずは目の前の人を子どもであれ、大人であれ、一人の人間として尊重することから始まります。会話の中では、意見したり助言することを急がず、説得したり批判したりるのではなく、慰めや解答を急ぐのでもなく、静かに相手の「言葉ではなく」気持ちをくみ取るように耳をそばだててください。
こういう事態のもとでは、人に対して「何かしなくては、何かすべきだ」と力んでしまうかもしれませんが、大切なのは『私』が『あなた』に何かをするというより、『私たち』はここにいる、ということであり、相手の心を聞く、というのは「一緒にいますよ」と気持ちに寄り添うことなのです。 ※人によっては、一人の時間をもちたい、一人の方が落ち着くという場合もあります。無理やり人と関わろうとする必要はありません。 自分の気持ちを大切にしましょう。

More 子どもの周りの大人たちへ。
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by tukimi-kai | 2011-03-30 20:40 | 東日本大震災 | Trackback | Comments(0)


大好きな旅のように、      自分の人生=日々の暮らしをも楽しみたいです。


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