和歌山の旅*白浜2 崎の湯

車で続いて行く予定の千畳敷へ向かっていると・・・、
途中モクモクと硫黄の香りと湯煙につられ、誘われるように海岸線の右の細い道へ入りました。
そこには、飛鳥・奈良時代に歴代の天皇も入浴したという「日本最古の湯」!と云われている崎の湯(さきのゆ)温泉があったのです。

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ちなみに誘われるように近づいた湯煙は、行幸源泉(みゆきげんせん)で、
白浜町の町指定の文化財にも指定されている崎の湯の温泉のお湯が、今ではここからパイプで直接引かれています。
あまりの寒さに凍えそうになりながら、「温かいよー、今なら1番風呂よー。」の言葉に誘われ、入浴する(入湯料300円)ことに・・・。

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紀州の木と石を使った素朴で湯小屋風の脱衣所は、風情があっていいのですが、
潮風で暖簾が揺れる度に、覗かれはしないかと少し心配しました。
なぜか夫も、(もちろん自分の身を)心配していたそう・・・?
男湯(湯船は2つ)と女湯(湯船は3つ)は入れ替わりがなく、こちら↓の写真の男湯が、
どうやら現存する太古からの岩風呂(湯壷)のようで、
昔から変わらぬ姿で太平洋の荒波をすぐ近くに感じ、豪快に打ち寄せる波しぶきが圧巻です。

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「かつて湯崎七湯といわれた外湯の中で、ただひとつ昔のままで残っている湯壷で、
およそ東西に7m、南北に1.75mから3mで、荒磯の崎に自然に侵食されてできた大きな岩風呂です。
日本書紀や万葉集、続日本書紀などにも"牟婁の温湯""紀の温湯"の名で登場し、
飛鳥から奈良時代にかけて、斎明・天智・持統・文武天皇が行幸の折に沐浴されたと伝えられている
歴史的名湯です。」との説明看板もありました。

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残念ながら一番海沿いの岩風呂には、海水が入って温度が下がり、
荒波が打ち付け危険なこともあって入れなかったのですが、
昔から伝わる自然な温泉のお湯は、なめらかでやさしく身体の芯から温まり、少し感動しました。
ダイビングで、野生のマンタや海亀を見ても感動しないクール夫も、ワイルドで歴史ある岩風呂にはかなり感動していたよう・・・。
入った後も足先からぽかぽかと温かく、古代の歴代天皇も好んで、この地まで訪れた意味が分かるような気がしました。
温まったところで、続いてこちら↑の温泉からも見ることのできた白浜海中展望塔へ・・・。





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白浜海中展望塔は、ホテルシーモアに隣接されています。
料金は800円と少し高めですが、今回のエースJTBの40周年記念パックツアーに申し込んでいたので、
『るるぶ特別編集号南紀』の雑誌をいただき、その中に湯めぐりパスポートの無料クーポン券や
施設割引があり、こちらでも少し割り引いてもらえました。(ホテルシーモアに宿泊中の方も割引があります)
かわいい小鳥たちが、強い潮風から逃れ、小さな新芽の芽吹いている木で休憩中・・・。
寒いけれど、春の訪れを楽しみに感じます。

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ホワイトマッシュルームとも言われる不思議な形の展望塔へ歩いていき、階段を降りていくと、
水深8mの青い海の世界が広がり、晴れているときれいに白浜の海中を、ゆったり泳ぐお魚たちを見ることができそう・・・。
この時は少し海中が荒波で濁っていましたが、イシダイやクロダイ(チヌ)やボラやチョウチョウウオは分かり、
魚の説明も書いてあるので、子どもたちの魚の勉強にもなりそうでした。
こちらの白浜海中展望塔からは、逆に先ほど入浴してきた"崎の湯"の男性の岩風呂が
遠目にもはっきりと見ることができ、「ほらー、やっぱり丸見えだ!」となぜか少し恥ずかしがる夫でした。
"崎の湯"で購入したタオル(200円)にこんな詩がかいてありました。 

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「家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕 旅にしあれば (しい)の葉に盛る」有間皇子 歌
(我が家にいれば器にのせて食事をするが、旅路では椎の葉にのせて食べるしかない)

万葉集に残されている有間皇子(ありまのみこ 飛鳥・奈良時代の皇族 孝徳天皇の皇子 640-658年)作の歌で、
捕らわれて紀の国に護送されるとき詠んだとされ、単に器を使って食べていないから詠んだ歌とは解せず、
生か死かの不安な気持ちの中で、椎の葉に飯をのせて神に供えているのではという解釈もあるようです。
また、心の病を患って牟婁の湯に療養に行き、飛鳥に帰った後に自分の病気が完治した事を斉明天皇に伝え、
その土地の素晴らしさを話して聞かせたため、斉明天皇は紀の湯に行幸(ぎょうこう.みゆき)したそう。
ちなみに、行幸源泉という名の語源のように感じる行幸とは、天皇が外出することだそうです。
和歌山県海南市にその有間皇子のお墓があり、19歳の若さでなくなった皇子がこの和歌山の地で眠っているのだとか・・・。




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by tukimi-kai | 2011-01-27 15:38 | 和歌山2011 | Trackback | Comments(0)
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