奈良日帰り旅*興福寺と猿沢池

平城宮跡で行なわれた平城京天平祭(4/29-5/5.9:00-17:00.入場無料)からシャトルバス(200円)で、
奈良県庁前(奈良公園前)へ到着し、横断歩道を渡って向かった先は・・・。
まずは新緑眩しいカエデの木がお出迎え・・・。
ちなみにカエデ(楓)とは、カエデ科カエデ属 (Acer) の木の総称で、モミジ(紅葉・椛)とも
呼ばれていますが、その場合は様々な樹木の紅葉を総称している場合だそうです。

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続いて、かわいいバンビたちが、白いふさふさお尻をふりふりピョンピョン飛び跳ねて登場・・・!
喜んで写真を撮っていたら、そこへ「もう少しで閉館です。入館される方は早くお願いします。」の声に、
時間を見ると17時10分前・・・!!(通常は閉館15分前の16時45分までですのでお気をつけください)けれど、
今年初詣に来た時は既に閉館していたので「入ります。」と大慌てで・・・、
昭和34年に開館し昨年平成22年にリニューアルされた興福寺国宝館の中へ・・・。
興福寺東金堂横の受付で共通券を購入すると、東金堂300円と国宝館600円の拝観料が800円と
割引きされます。また隣接する駐車場もありますが、1000円なので近くのパーキングでもよさそうです。

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「阿修羅(あしゅら)様は、一番奥におられます!!」と少し国宝館の方に急かされる気持ちにもなりつつ、
中に居られる天平彫刻の傑作とされる八部衆の中の修羅様をはじめ、
十大弟子像に力強い鎌倉彫刻の仏像に、神々しい千手観音様に・・・。
国宝45点・重要文化財19点の名宝を、静かに?心穏やかに!わずか10分でしたが、
時間を忘れて拝ませていただきました。夫が不思議そうに「仏像があちこち欠けていたけど・・・???」と・・・。

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538年(日本書紀によると552年.元興寺縁起などでは538年と2説あり)百済の聖明王(聖王)が、
倭(古代日本)の欽明天皇に使者を使わし、金銅の釈迦如来像の仏像や経典とともに、
仏教流通の功徳を賞賛した上表文を献上したことが、仏教が伝来した始まりとされたそうです。
その後ずっと日本の宗教として君臨し続けてきた仏教なので、
その崇拝の対象の仏像もさぞ大切にされてきたと考えるのは自然なことなのですが・・・。
明治初年、明治新政府による神道中心政治となり、仏教分離政策の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で、
奈良の釈迦如来に観音といった仏像も破壊されたり!邪見に扱われたり(何体もの仏像が薪して燃やされるなど)、
売られた教典は商品の包み紙にされたり、五重塔さえ安く売られたりもした時代があり
(中には神社の奥に隠して保管されていたりし損失を免れたケースも!)かなりその時に損傷したり消失した仏像があるのだそう・・・。

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阿修羅様の右手も修復されたものであったり、同じ八部衆のお一方も損傷し、
修復・復元されぬままの痛々しいお姿であられました・・・。またその時代、
仏像を救うために奔走したのが岡倉天心で、修復にも力を注がれたそうです。
いつの世も、一人の力が大きな支えの力となり、時代を超えてその思いは繋がっていくような気がします。
興福寺国宝館の中を拝観後は、こちらも世界遺産の興福寺の東金堂と五重塔の夕暮れ時を見て・・・。
中金堂の復元工事が終了するのは、
かなり先だなあと期待しながら、52段の階段(善財童子が52人の知識人を尋ねまわった古事に因み、
52の階段は仏門に入る修行の段階を表現)を降りようとする煩欲のない?夫を
「藤の花がきっと咲いているはず・・・!!」とたしなめ、南円堂の方へ・・・。



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今年は例年より寒かったので、少し遅咲きのようですが、
一つの根から立派に成長し、まさしく藤色のきれいな藤の花が咲いていてくれました。

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少し日暮れで陰っていますが、連休中やお昼間ならもっと満開になり、
青空(最近は黄砂がひどく真っ白ですが)に映えるでしょう。
(どうやら春日大社の砂に着く位長い藤の"砂ずりの藤"と、こちら南円堂北の藤の開花が同じくらいで、
少しするとこの南円堂の東前の"八重の藤"や五重塔近くの藤も開花するようです。)
こちらでもお詣りしてから、お百度参りの階段を下りて猿沢池へ・・・。

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この時期どんな景色を見せてくれるかなと楽しみに、多くの観光客でにぎわうベンチの方へいくと・・・、

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変わらぬ猿沢池に新緑が映えて、より池の藻も増えているせいか、
お抹茶のような宇治色の池が少しおいしそうに?見えたりもするのですが・・・。
猿沢池の七不思議を知ってからは、
ただ何となく神秘的にも怪しくも感じたりと不思議な気持ちになってしまいます。

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続いて三条通りに向かい帰ろうとする猫大好き猫夫に「猫がいっぱいいるよ!!」と誘惑して、下御門(しもみかど)通りへ・・・。

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これから、奈良町の中で狭い路地を、気の向くままの日暮れ散歩です。
半年振りに訪れた奈良町は、また新しいお店もちらほら出来ていて、魅力がいっぱいで・・・(少し更新がかかりそうですが)次回へ続きます。




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by tukimi-kai | 2011-05-03 21:52 | 奈良 | Trackback | Comments(5)
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Commented by sawatans at 2011-05-05 15:16
奈良に日帰りで行けるなんてうらやましいです。まあ、東京からでも新幹線で飛ばせば不可能ではないけれどね。 交通費をかけて半日回るのではもったいないものね。
 韓国の歴史ドラマを観たり、その文化について読んだりするのが好きなのですが、日本の文化は朝鮮あっての文化だなあとつくづく感じます。 百済の影響は沢山うけているのですよね。 時間をかけて、奈良をみて、次に韓国に行ってみたいなあ。

 先日はコメントいただきありがとうございました。風力発電で大変な思いをされている方のコメントは、正当だと思いながら、言葉の表現が微妙だったので、どう返事をするか実は悩みました。 tukimi-kaiさんがああやってコメントしてくれたので、本当に本当に救われました。 改めてお礼申し上げます。
Commented by tukimi-kai at 2011-05-05 15:54
sawatanさん、コメントありがとうございます。
奈良県民なのですが・・・、近くに住んでいてもなかなか観光スポットへは行かないような気がして、ついつい旅行気分を味わってしまいました。実は半日?旅だっだりもするのですが・・・。
奈良時代は、特に進んだ文化や宗教を持つ韓国・中国の影響を受けながら、日本の独自性で発展していったものが多い気がします。百済からは奈良に僧侶が来られたり、模範とした寺院も多いですし、私も奈良の文化や歴史を今学んでいるところなんです。韓国は昔から本当に健康大国で、食に関する国民の関心も高く食の宝庫で、奈良がどうしてその影響は受けていないのかな(単に海がないだけ?!)と不思議です。
Commented by tukimi-kai at 2011-05-05 15:55
いつもおいしそうなsawatanさんのブログにうっとり楽しませていただいています!!大変な思いをされておられるものの、あたりようがない憤りが感じられて・・・、その方のコメントは、消去も簡単に出来たものの、敢えて返答されていたsawatanさんの勇気やこれからの日本を懸命に考えられておられる姿に賛同したからです。私なら返答する自信がなく、すぐに消去してしまいそう・・・。
みんなが楽しくいろんな意見や感想をいえ、情報交換できるブログ生活を楽しみたいですものね。お礼なんて・・・こちらこそsawatanさんから、多くの事を教えていただき感謝しております!!
Commented by kotonote at 2011-05-05 20:01
阿修羅像にはまだお会いしていません。
いつでも会えると思ってしまうのですが、
ぜひ近いうちに行ってみたいと思います。
Commented by tukimi-kai at 2011-05-06 19:54
琴さん、10分前でも、皆さんごゆっくり拝観されておられて、
何か神秘的な空気が流れていたような気がしましたよ。
混み合っている時を避けて行かれると、よりゆっくり悠久の歴史や仏像から放たれるパワーも感じることができそうです。私も夫も阿修羅像にお会いするのは初めてでしたが、予想以上に小柄で、けれど秘めた力強さを感じたり、仏像の楽しさでもある、よく似た人の顔を思い浮かべてしまったり・・・。今度はまたゆっくりお会いしたいなと思いました。


大好きな旅のように、      自分の人生=日々の暮らしをも楽しみたいです。


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