東塔拝観 薬師寺

昨日は、西ノ京方面に電化製品を購入する為に出かけたのですが、以前より行きたいと思っていた古都奈良の文化財として、
1998年に世界遺産に登録された薬師寺にも行くことにしました。
観音池から夕日と共に薬師寺の白鳳伽藍(はくほうがらん)のきれいな風景を何度か近くを通って眺めたことはあったのですが・・・。

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奈良にずっと住んでいたのにもかかわらず、訪れるのは初めてで、急遽行くことも決めたので、
駐車場が見つけられずに、唐招提寺と薬師寺の周辺をぐるぐる回って迷ってしまいました。
結局、唐招提寺の駐車場(500円)にようやく停めて(観音池の近くに薬師寺の駐車場はあります)、
てくてく歩いて唐招提寺を横目に薬師寺へ・・・。(ホームページから、たくさん引用・参考にさせていただいております)
途中、歴史を感じる土塀に、白鳳時代の昔の人も食べたであろうお蕎麦屋さんに、大好きな古美術を営むお店と誘惑もいっぱいでした。

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すっと行ってさっと見てと、何だか気軽に考えていたのですが、やはりそこは世界遺産・・・。
しかも、世界遺産に登録された薬師寺伽藍の中で唯一、1300年前の創建当初から残る東塔の解体修理に入る前の内陣が
特別公開(3月1日~21日)されていた事
(奈良県教育委員会が、建物を保護するための素屋根の鉄骨の組み方について、
より安全性の高い方法に見直すために着工を延期されたお陰で)や梅の花もかわいく咲いていたこと等々もあって、
旅気分で満喫してしまいましたので、よければ(1回シリーズですので)おつき合いください。

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こちら↑は東に玄奘三蔵院伽藍、西に近鉄西ノ京駅(バス停も)があるところ・・・。
『西遊記』で有名な中国唐時代の歴史上の僧侶の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう:600または602-664年)の分骨もされた玄奘三蔵院伽藍は、
平成23年の今年は大唐西域壁画泰納10周年を記念して、3月19日~12月31日と年内公開されるそうですが、
残念ながら昨日は公開していませんでした。
玄奘三蔵の最も究めたかった「瑜伽唯識(ゆがゆいしき)」の教えの流れを継承している宗派が、
現在薬師寺と興福寺が大本山とされている法相宗(ほっそうしゅう)だそうで、次回来た時にはそちらも見てみたいものです。

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私が薬師寺に来たかった一番の理由は、薬師如来に会いたかったからで・・・。
これまで、お願い事や祈るのは、長谷寺の観音様厄除けの時だけと決めていたのですが、
観音様の力だけでは変わらないこと(自分以外の事も含め)もあり、
如来や菩薩や観音といった位やお寺も関係なく、あらゆる頼れる救ってもらえそうなところへ出向き、
お願いしてみようと思ったのでした。そして真っ先に薬師如来のおられる薬師寺に行くべきだと感じていたのでした。

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北の興樂門から入って、北受付で拝観料をお支払いし、大講堂を横目に見ながら、
はじめに国宝であり世界遺産の東院堂に御参りしました。



東院堂は、養老年間(717-724)に吉備内親王(きびないしんのう)が元明天皇(げんめいてんのう)の冥福を祈り、
建立された入母屋造本瓦葺(いりもやづくりほんかわらぶき)の建物で、
堂内には、白鳳仏を代表する国宝 聖観世音菩薩が安置され、その四方は鎌倉時代の四天王像が守護しています。
奈良時代は東側(現在の観音池)に建てられて南に向いていたそうですが、
973(天禄4)年の火災で焼失後、1285(弘安8)年に再建され、1733(享保18)年に西向きに変えられたそう。
奈良時代は通常土間が多い建物なのですが、珍しい板張りの床で、
水害・湿気を避ける為に高い基檀の上にも建ち、鎌倉時代後期の建築様式を代表する貴重な建物だとか・・・。

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そして次に参拝経路に沿って、南門を見ながら手を清め、中門へ・・・。
「六根清浄」と書かれた水鉢から滴る水を見ながら、「これが・・・!富士山の山麓から滴り落ち、湧き出ている伏流水・・・!」と
カメラマンの方が独り言をいい撮影されていたのが不思議で印象的でした。
ちょうどこの時は夕方で、特別公開の東塔の拝観の為に並んでいる方も少なくなってきていたので、
そのまま右の東塔の方へいき、拝観料を別途500円お支払いし、
解体修理に入る前の国宝の東塔の内陣(予想以上に狭い感じがしました)を見せてもらうことに・・・。
(この時頂くパンフレットにすべて写真が掲載され、撮影は禁止なのでご注意ください。)

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東塔は、730(天平2)年頃に完成されたとされる三重の塔で、
3層それぞれに裳階(もこし)と呼ばれる屋根があるために、六重の塔の様に見えるのだそう。
塔頂の相輪(そうりん)に、空を飛び音楽を奏でる24人の天女(笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿)天女や
飛雲(ひうん:火災にあわないようにとの願いをこめてた水煙!?)の透かし彫りの見事な装飾や、
優美な曲線を描く大小の屋根の重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」という愛称で親しまれているそうです。
このように外観は、興福寺やそのお隣の五重塔と同じく、歴史ある木造建築の風格と落ち着いた趣に、
まだまだ持ち堪えそうとさえ思ってしまいましたが、それも時折弱体部分を補強してきたからであったよう・・・。

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内陣に入り近くで見てみると・・・、東塔を支える心柱もひび割れのために補強され、
大きな心柱の礎石(きそいし)も明治の修理の時に根継ぎされ、
あちらこちらの柱には風蝕・腐朽・虫害でかなりの損傷がありました。
今まさに地震が起これば倒壊の危険もあるようで、工期が10年の大修理に入ることは、仕方がないようです。
今回は発掘調査も行い、現在ある東塔の建物の70%!?位の使える建材は、そのまま残す予定だとか・・・。
帰ってから、初層堂内の天井部分に残る彩色も、当時の栄華を伝えるものと知り、じっくり見ることが出来ず少し残念に感じました。
西塔の内陣も特別公開中(東塔と同じく3月1日~21日で午前11時・午後1時・3時の各30分の時間制限あり)で
少しだけ覗いて見ましたが、近代的な安心構造になっており、なんだか少し東塔もこのようになるのかと考えると、
哀しいような・・・後の数百年?保存する為には仕方がないかとも思えたり・・・。

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そして次に本当の目的の僧侶の法話が行なわれていた金堂の中へ・・・。
もともと薬師寺は、天武天皇が皇后の病気平癒を祈願して(日本で初めて天皇が皇后のために)、
680(天武てんむ9)年に藤原京(飛鳥)に建立したお寺で、その後710年の平城京遷都に伴い、平城京の西側にあたる現在の地に移築されたそうです。

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そしてその中の国宝の薬師三尊像(中央の薬師瑠璃光如来、右に日光菩薩(にっこうぼさつ)左に月光菩薩(がっこうぼさつ))は、
白鳳時代薬師如来のまたの名を医王如来ともいうように、医薬兼備の仏様として、人々の信仰を集め、救われた方も多いように思います。
初めて?お会いした薬師如来の穏やかな表情の中には、祈りの強さとやさしさがあふれ、涙がこぼれそうに・・・。
薬師寺のすべての仏像が「よく来たね・・・待っていたよ。」と言わんばかりのやさしい温かい雰囲気に心が癒されたのでした。

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帰りは、来た道を・・・、我が家に来るより嬉しそうにメジロが梅の蜜をついばみ・・・、
代わりに花粉をたくさん身体にまとって、あちらこちらと梅の木々を飛び回っていました。

拝観や駐車場の閉まる17時近くになってしまい、唐より渡来した高僧の鑑真和上(がんじんわじょう)縁のお寺として
有名な律宗の総本山であり、薬師寺と同じ世界遺産の唐招提寺は次回来る時のお楽しみに残すこととなりました。




長い薬師寺の旅?をご覧頂き、ありがとうございました。051.gif
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by tukimi-kai | 2011-03-06 23:58 | 奈良 | Trackback | Comments(0)
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