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和歌山2011

和歌山の旅*白浜4 三段壁

続いての観光地の駐車場に、車を止めて歩いていると、
偶然にも天に向かって、高く伸びているキダチアロエの花が一面に咲く光景に出会えました。
鳥たちも花の蜜をついばみに来ていたようで、一斉に飛び立ち驚きました。

こちらは知る人ぞ知る"キダチアロエ公園"なのだそうで、
アロエの花は11月中旬から2月上旬に咲くということで、まさに今満開のシーズン。
なぜか少し昭和の香りもプンプン香ってきそうな写真を撮影してしまい、
その頃から変わらぬ光景なのかと思ってみたり・・・。

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ご存知の方も多いと思いますが、アロエは確かに医者要らずの万能薬。
「苦味もうすく、飲みやすい "キダチアロエエキス"
塗るかガーゼや脱脂綿で 火傷・すり傷・虫刺され・老化防止・美白・日焼け・かゆみ・痛みを即効でとる」
「少し食べると悪酔いしない かぜ・のど・気管支炎に "アロエ乾燥葉" アロエ茶に アロエ漢方湯に」

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アロエの説明かなと思って読んでいたら、宣伝の看板だったことが何だか面白かったです。
(三段壁のお土産物屋さんでいろいろアロエ製品は販売されているようでした)

以前は実家でもベランダ庭でも、アロエを鉢で必ず育てていて、
何かある度(ミツバチに刺されたり、火傷したり、転んで!かすり傷をしたりした時)
お世話になっていた記憶が蘇えりました。
今我が家には偶然にも"キダチアロエの本生絞り"の原液があったのでいざという時!は安心です。
実際飲める物ではありませんが・・・。

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道を進んでいくと、屏風のように2kmにも延びる、
海に直立する高さ40-50mの断崖絶壁の"三段壁"(さんだんへき)が姿を現しました。

太平洋の大海原をはさんで、四国や遠くにはサイパンのあるミクロネシアが広がる海・・・。
晴れ渡った日には、近くに徳島を眺めることもできるのだとか。

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また「この三段壁という名の由来には、2つの説があり、
1つは岩が三段になっているという形状からきたもの。

そしてもう1つは、昔、船乗りや漁師がここから沖を見て、
天候や海の状態を知る為の見壇(みだん)であったことから、
それがいつの間にかになり、
そして三段壁になったというもの。」と説明されていました。
少し周辺を散策し、甘酒や一夜干しのいか焼をいただき、温まってからある建物の中へ。




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三段壁にはもう一つの隠された?観光名所があり、それはこの断崖の地下にある洞窟。
建物の中のエレベーターで真下の地下36mまで降りた洞窟は、
第50代桓武天皇の頃、三段壁の沖合いを航行する船の漁夫たちから
「魔の牟婁沖」と恐れられた海賊"多賀丸"の隠し洞窟であったという記録や、
熊野水軍の舟隠し場でもあったと云う伝説があり(白浜町保存牟婁伝記より)、
鉛山としての採掘も行なわれていたよう・・・。

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その伝説とは、平安時代末期から鎌倉時代に初期にかけて活躍した
熊野三山の社僧(しゃそう 神社に身を置きながら仏事を執り行っていた人)の湛増(たんぞう)が、
1185(元暦2)年源義経の命を受け、源氏方として300艘の軍船に乗り、
熊野水軍勢3000人を率いて壇ノ浦の戦いにも参加し
『平家物語』にも源氏の勝利に貢献したと残されているようです。

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熊野水軍になれる装備一式があり記念撮影をしてみたり、
スフィンクスやゴリラの顔などいろいろに見える岩を地下より見上げたり、
波の浸食によってできた洞窟内で、
今から5000万年-2500万年程前に海に堆積したできた陸地の牟婁(むろ)層群の地層を見たり…。

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胃腸に良いとされる湧泉洞の湧出している温泉
(「しおさいの いで湯の香り うるわしき」と書いてありましたが・・・)を飲用したり、
御利益のある?日本一大きい?牟婁大弁財天(むろだいべんざいてん)や
多くの童士が祀られてある姿を見たり、熊野水軍の小屋のセットに夫は座ったり、
想像もつかない年月をかけて造られた古代の地層とともに悠久の歴史を満喫しました。
悪天候の際には、洞窟内は入場出来ないこともあるようなので、ご注意ください。

■後記■
三段壁の駐車場は、2ヶ所あり、
私たちが駐車したのは、お土産やさんの隣接したところでした。
そこは、3時間500円の駐車料金で、1000円以上お土産物などのお買い物をされると、
駐車料金は無料になるという事もあって、お酒を購入しました。

もうひとつの駐車場で無料の所もあるので、
何も買う予定の無い方は、そちらでも良いかと思います。
結局キダチアロエ公園も見れたし、
ここの駐車場を選んでよかったのかなと、二人で納得満足したのでした。


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by tukimi-kai | 2011-01-29 23:23 | 和歌山2011 | Comments(0)

大好きな旅のように、      自分の人生=日々の暮らしをも楽しみたいです。


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