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サイパン2010

サイパン旅行記*スーサイド・クリフ day.2-9

最後に訪れたのは、北マリアナ諸島サイパン島北部に位置するマッピ山(標高249m)の山頂近くの断崖のスーサイド・クリフ(Suicide Cliff)です。こちらでもバンザイ・クリフ(プンタン・サバネタ)と同じように、太平洋戦争末期の1944年6月から7月のサイパンの戦いで、多くの日本兵および民間人も、身を投じたことから、自決=スーサイド(Suicideは英語で自殺の意味)・クリフと呼ばれているのだそうです。
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現在では展望台もあり、眼下には緑のジャングルと青い海の絶景や、工事半ばで中断されている滑走路が広がり、バンザイ・クリフ(マッピ岬)も望めますが、こんなに高い崖から身を投じる気持ちを想像すると、哀しい気持ちがこみ上げます。今ではマッピ岬へ行くまでの遊歩道も続いているのだそう・・・。
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太平洋戦争戦没者を慰霊する為に、1972年に公園として整備され、南洋群島教会の建てた十字架と観音像が組み合わさった珍しい観音像を中心に、多数の慰霊碑やお墓も多く建立されています。その中で、ここには初めて訪れて驚き、心が痛んだのは、個人で建立されたお墓の多くが破壊や損傷していること・・・。
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心無い人や外国の人の犯罪かどうかは分かりませんが、哀しい歴史のその後にも憎しみを残し続ける教育を止め、世界中の人々が真実を知り、平和な世界が永遠に続いてほしいと願います。こちらでも、お線香やろうそくをたくさん焚いて御参りを行いました。
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サンタ・ルーデスの祠で感じた気や霊を、夫はこちらでも強く感じたようです。死にたくはなかったけれど、選択の余地がなく無念に去っていった方々、一生懸命に弔ってくれた方々の気持ちを無駄にするような冒瀆した態度への怒りだったのでしょうか・・・。こちら↑はサイパンに多く見られる熱帯アメリカ原産のネムノキ科ネムノキ属の常緑高木、ネムノキ・・・。日本のねむの木(合歓木)は、東北地方以南に生育するマメ科の落葉高木で、アメリカのネムノキとは品種が少し違うよう? ・・・。けれど、ピンクのつぼみのような糸状のおしべが開いて、咲いているかのように見えることは同じで、何か惹かれるものがあります。オジギソウが葉に刺激を与えると小葉を閉じ、さらに葉全体を折り下げてしまうのに対し、ネムノキは夕方になると、自然に葉が合わさって閉じてしまい、眠ることに例えてネムノキという名になったのだそう・・・。
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サイパンの戦いで一面焼け野原になったサイパン島へ、アメリカ軍が地上のヘリから蒔いたネムノキの種が繁殖して、今や大木となり、地に根づいています。民間人も日本人もアメリカ人も関係なく、ここでは深い大木となったネムノキに抱かれ、魂も深い眠りについて私たちを見守っているようです。ただこの緑豊かな自然と世界の平和が続くことをずっと願い、毎日葉を自ら閉じているよう・・・。今回の1日観光ツアーに参加した目的のお墓参りが出来、それぞれのホテルやDFSへバスに乗り向かいます。哀しい日本の歴史をこのblogを通して、ご覧いただきありがとうございました。皆様のおじいさんおばあさんや、ご先祖様でも戦争時代を生き抜いた方や、お亡くなりになった方もおられるのではないでしょうか。少しでもその方々が生きた時代を、感じていただけたのであれば、嬉しく思います。

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by tukimi-kai | 2010-11-29 19:12 | サイパン2010 | Comments(0)

大好きな旅のように、      自分の人生=日々の暮らしをも楽しみたいです。


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